
交通事故のシチュエーションは人によってさまざま。運転席で衝撃に耐えようとハンドルを強く握ったけれど首や頭に大きな衝撃があったり、後ろから追突され前に勢いよくつんのめる形で体を痛めたり、負荷がかかる場所もそれぞれ違います。それ故、その後の痛みや症状も人によって大きな差が出ます。
症状の中で「事故と関係ない」と判断しがちなのが、手足に関する違和感。手や足をぶつけたわけでは無いのに、事故前と違い力が入らないケースは意外と多いのです。
握力の低下もそのひとつ。
手に力を入れるための筋肉を調整する神経は頚椎(首部分)にあります。ここに衝撃が加わり、神経組織が傷ついたり、血行障害が出ると握る動作が出来なくなったり、しびれや指の感覚が鈍くなることがあります。
傷つく神経の場所によって、違和感を感じる範囲が変わったり、どの指に異常が出るかが変わってきます。
他にも頚部には交感神経が走っており、これが傷つくと自律神経のバランスが崩れてしまい
握力に影響を及ぼすことがあるのです。